FC2ブログ

コンクールの審査を終えて。


昨日は朝からPIA Japanピアノコンクールの審査をしてきました。

検定試験でも同様ですが、なるべくコンテスタントの皆さんへの具体的なアドバイスを
心がけて、講評用の紙にびっしり書き込みます。
前回も感じたことですが、テクニックが大切なのは言うまでもありませんが、
もっと音楽の事、作曲家の心に迫ろうとする演奏ができるようになるといいな、と思いました。

ドイツ人の審査員のザイラー先生も最後の講評を述べられるときに
やはり同じことをおっしゃっていました。
「一体何のために音楽をするのか、ということを良く考えて演奏して欲しい」と。
ドイツ流のはっきりした物の言い方をされるので、
「私は皆さんが今日とてもよく演奏したと思います。でも、多くの演奏はとても
単調で退屈でした」ともおっしゃっていました。
もっと聞きたい、と思わせる表現力が求められるという事ですね。

言うは易し!

でも音楽をする上での最も大切な事を伝えられたくて、敢えて、そのような
言い方でおっしゃったのだと思います。

Adjudicators.jpg
これは私自身も常に考え続けなければいけない事だと思います。
演奏会ではどうやったら聴衆の方方に楽しんで頂けるのか、いつも考えています。

そして昨日は他の審査員の先生方から沢山の貴重なお話を伺うことが出来ました。
某先生はすでにご高齢でいらっしゃるにもかかわらず、
まるで若い学生さんかのように、なんにでも興味をもたれ、活き活きとされていらっしゃいました。
人間、年を重ねてはいっても、常に勉強されようとし、先日のモスクワでの4年に1度の
チャイコフスキー・コンクールでは予選からすべてお聞きになり、
秋のショパン・コンクールにも同様だそうです。
また、ピアニストであり、クララ・シューマンの研究で知られている尚美音楽大学の
川嶋ひろ子先生にも質問攻めになってしまいました。

若いピアニストたちの演奏を聴き、考え、
ベテランのピアニストたちからは教えを乞う。

とても素敵な一日でした。
自分がいかに貪欲に勉強すべきか・・・もっともっと必死に頑張らないと!と思いました。
スポンサーサイト
sidetitleプロフィールsidetitle

Mari

Author:Mari
7歳よりアメリカ、高校よりドイツに住み、エッセン国立音楽大学、同大学院、エコール・ノルマル音楽院研究科を経て、キジアーナ音楽院にて名誉ディプロマ受賞。ルーセル国際コンクール最優秀ドビュッシー賞、ローマ国際コンクールフランク賞ほか、SYMFコンクール、南カリフォルニア・バッハコンクール、レコーディング・コンペティション等で上位入賞。’97年、日本デビュー・リサイタル開催(カザルスホール)、NHK-FMリサイタル出演。’98年、「音楽の友」2月号「日本人演奏家ジャンル別話題のコンサート‘97」に選出。CD「シューマン」。「ドビュッシーピアノ作品集」が「レコード芸術」、「ショパン」誌で特選盤に選出。

詳しいプロフィールはこちらhttp://mariterada.com

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitleSCHEDULEsidetitle
2019年5月 Trinity Music Exam Accompaniment  
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle